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薬局の「調剤料」とは?薬の種類・日数・剤形で変わる仕組みを図解

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尾崎 拓也(薬剤師・調剤薬局経営者)が執筆・監修
和歌山県内で調剤薬局を経営。本記事は現役薬剤師としての実務経験と公的資料に基づいています。 プロフィールはこちら

薬局の領収書をよく見ると、「調剤料」という項目があります。調剤基本料と並んで調剤技術料の大きな柱をなすこの費用、実は薬の種類・剤形・日数によって細かく点数が変わります。この記事では調剤料の仕組みと、費用に影響する要素をわかりやすく解説します。

📌 この記事のポイント 調剤料は「何の薬を」「何日分」調製するかによって点数が変わります。内服薬・外用薬・注射薬で算定方法が異なり、日数が長いほど料金も上がる仕組みです。

① 調剤料とは?

調剤料とは、薬剤師が実際に薬を調製・準備する作業に対して算定される技術料です。調剤基本料が「処方箋を受け付けること」に対する料金であるのに対し、調剤料は「薬を実際に用意すること」に対する料金です。

同じ処方でも、薬の剤形(錠剤・散剤・液剤・外用薬など)や日数によって点数が変わります。そのため、慢性疾患などで長期間同じ薬を受け取り続けると、調剤料が積み上がっていくことになります。

② 剤形別の調剤料の仕組み

調剤料は大きく「内服薬」「外用薬」「注射薬」の3区分に分かれており、それぞれ算定方法が異なります。

内服薬(飲み薬)

内服薬は「剤」×「日数」で点数が決まります。ここで言う「剤」とは、服薬タイミングが同じ薬のまとまりのことです。

内服薬の日数と調剤料(1剤あたり)

50点 35点 20点 0 7日 14日 21日 22日〜 28点 42点 49点 49点(上限) ※ 22日以上で上限に達します
日数1剤あたりの点数(目安)3割負担の目安
1〜7日分日数×4点7日分で約90円
8〜14日分28点+(日数-7)×2点14日分で約120円
15〜21日分42点+(日数-14)×1点21日分で約150円
22日分以上49点(上限)約150円

日数が増えるほど点数は上がりますが、22日以上は上限に達するため、長期処方でも無制限に増えるわけではありません。なお、以上はあくまで目安であり、実際の点数は薬の種類によっても異なります。

外用薬(塗り薬・点眼薬・貼り薬など)

外用薬は「調剤した種類数」で点数が変わります。1種類ごとに一定の点数が算定されます(目安:1種類10点程度)。日数による変動はありません。

注射薬

注射薬(在宅自己注射用など)は1調剤につき一定点数が算定されます。日数や種類よりも、処方の複雑さによって点数が設定されています。

③ 「剤」の数が費用に影響する

内服薬では「剤」の数が重要です。たとえば、朝食後に飲む薬が2種類あっても、同じタイミングに飲むものはまとめて「1剤」として扱われます。一方、朝食後と夕食後に分かれている場合は「2剤」となり、それぞれに調剤料がかかります。

服薬タイミングが同じ薬 = まとめて「1剤」

🌅 朝食後 血圧の薬+胃薬 → 1剤 🌙 夕食後 コレステロールの薬 → 1剤 合計 2剤 × 調剤料

タイミングが違う薬はそれぞれ別の「剤」としてカウントされます

服用タイミング薬の種類剤の数
朝食後のみ血圧の薬・コレステロールの薬1剤
朝食後・夕食後それぞれ別の薬2剤
毎食後・就寝前各タイミングで別の薬4剤

複数の医療機関から処方箋をもらって薬が増えると、剤数も増えて調剤料が上がる場合があります。同一薬局にまとめることで「1剤」にまとめられるケースもあるため、かかりつけ薬局を持つことはコスト面でもメリットがあります。

④ 一包化(いっぽうか)すると加算がかかる

複数の薬を1回分ずつ袋にまとめる「一包化(いっぽうか)」を依頼すると、一包化加算が別途算定されます。飲み間違いを防ぎたい方や、高齢の方の管理に役立つサービスですが、その分自己負担は増えます。

長期処方(28日分など)の一包化では、数百円の追加負担になることもあります。必要性と費用を天秤にかけて判断しましょう。

⑤ 長期処方で調剤料を抑えるには

慢性疾患などで同じ薬を継続的に飲んでいる場合、処方日数を長くすることで1日あたりの調剤料は下がります。ただし、調剤料以外に診察料もかかることを忘れずに。

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※ 調剤料の点数は調剤報酬改定により変更されることがあります。本記事の点数は2024年度改定時点の情報を参考にした目安です。実際の点数は調剤明細書でご確認ください。

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療・服薬指導の代替となるものではありません。体調や薬について気になることがあれば、医師・薬剤師にご相談ください。制度・金額は公開時点の情報に基づきます。詳しくは利用規約・免責事項をご覧ください。

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