後発医薬品(ジェネリック)に変えると薬代はどのくらい安くなる?【図解あり】
薬局で「ジェネリックに変えますか?」と聞かれたことはありませんか?ジェネリック医薬品(後発医薬品)は先発品と同じ有効成分・効き目を持ちながら、薬価が抑えられています。でも「実際いくら安くなるの?」と気になる方も多いはず。今回は具体的な節約額の目安とともに、切り替えのポイントをまとめました。
ジェネリックはなぜ安い?
先発医薬品は開発・臨床試験に多大なコストがかかるため、薬価に研究費が反映されています。ジェネリックは先発品の特許切れ後に製造されるため、開発コストが少なく薬価を低く設定できます。有効成分・効能・用法・用量は先発品と同等であることが承認の条件です。
節約額の目安
薬の種類によって差はありますが、一般的な目安は以下のとおりです。
先発品 → ジェネリックで薬剤料はこう変わる
※ 薬の種類により節約率は異なります
| 薬の種類(例) | 先発品の薬価(目安) | ジェネリック薬価(目安) | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 高血圧治療薬(アムロジピン系) | 約17円/錠 | 約6〜10円/錠 | 約40〜65% |
| コレステロール治療薬(スタチン系) | 約30〜50円/錠 | 約10〜20円/錠 | 約50〜70% |
| 胃薬(プロトンポンプ阻害薬) | 約40〜80円/錠 | 約15〜30円/錠 | 約40〜60% |
| 睡眠導入薬 | 約20〜40円/錠 | 約10〜15円/錠 | 約30〜50% |
たとえば1日1錠の高血圧薬を30日分服用する場合、先発品と比べて月数十円〜200円程度の差になることがあります。3割負担の方なら患者負担の差は小さく見えますが、1年・複数の薬で積み上げると数千円の節約になることも。
医療費全体への影響
薬剤料(薬そのものの費用)はジェネリックにすると下がりますが、調剤技術料・薬学管理料は変わりません。「全体の薬代」に占める薬剤料の割合が低い処方では、切り替えても体感しにくいこともあります。
また、薬局の「後発医薬品調剤体制加算」は、ジェネリックの調剤割合が高い薬局に付く加算です。ジェネリックに切り替えると、薬局全体の割合が上がり間接的にこの加算の維持に貢献することになります(患者負担への直接の影響は限定的です)。
切り替えを相談するときのポイント
- 処方箋の「後発医薬品への変更不可」欄を確認:医師がこの欄に署名していない限り、薬局でジェネリックに変更できます
- 剤形(錠剤・粉など)が変わる場合も:飲みやすさの好みや嚥下状態によって合う形が異なります
- 複数のジェネリックがある薬も:製造メーカーによって添加物や外観が異なります。気になる場合は薬剤師に確認を
- 安定供給の問題:2020年代以降、一部の後発薬で供給不足が続く品目があります。薬剤師に在庫状況を聞いておくと安心です
こんな人は薬剤師に一度相談を
以下のような場合は、自己判断せず薬剤師や医師に相談することをおすすめします。
- 長年飲み続けている薬で症状が安定しており、変更に不安がある
- アレルギーや添加物に敏感な体質の方
- 嚥下が難しく錠剤の大きさ・形が重要な方
- 複数の病院から薬が出ており、飲み合わせが複雑な方
※ 薬価は改定により変わります。記載の数値は目安であり、実際の薬価は薬局または厚生労働省のホームページでご確認ください。